フロントカメラの取付(ワゴンR/MC21S)
2020/05/24
フロントカメラは、出来るだけ車体の中央付近に取り付けたい!
左右どちらかにずれてしまうと、映像を確認した際に左側方向と右側方向で見え方が変わってしまい、距離感などにも左右差が出てしまうからです。
しかし車両形状などによっては難しいケースも多々あると思いますので、どちらかにずれてしまう場合は、より広範囲が見える高性能なフロントカメラを選ぶことも選択肢に入れてみましょう。
取付の位置候補
以下の赤枠内。
ただしカメラ形状や取り付け方などによっては、道路運送車両の保安基準(突起の制限)に適合しない可能性もあるので注意。
※新保安基準(2009年)
1.グリル内
フロントグリルを加工する必要がありますが、埋め込みすることでデザインを大きく損なうことなくカメラを取り付けることが出来ます。
2.バンパー上
フロントバンパー中央の最先端にカメラを取り付けることで、目視では確認できない車の前側(死角)と交差点等で、対面する道路の状況を確認しやすくなり、一番カメラを有効的に活用できるベストな取り付け位置だと思います。
3.バンパー下
やや左側によった取り付けになりますが、加工なしで取り付けできる位置としては、一番カメラが目立たない取り付け位置です。
4.ナンバー固定ボルト
ここをうまく利用して取り付けるフロントカメラ(カメレオンアイシリーズ/BCAM4Y)が市販されています。
このワゴンRの場合、フロントナンバーが、右寄りに取り付けられているので、この位置にカメラを取り付けると、真ん中あたりにカメラが来ると思われます。
選択位置
今回は、4の位置にカメラを取り付けることにしました。
ベストな選択で無い可能性もありますが、カメレオンEYEの実力を実際にチェックしてみたかったからです。
フロントカメラの取付作業
リアカメラ(バックカメラ)の取り付けが終わったところで、フロントカメラ取り付けに入ります。
今回取り付けるカメラは、ビートソニックのカメレオンアイ(BCAM4Y)です。
1.バッテリー
取り付け作業を行うに前にバッテリーのマイナス端子を取りはずします。
2.内装部品
配線するために邪魔な内装部品を取り外します。
↑ココまでは、完了していますが、フロントカメラ取り付けを先に行う場合には。
3.配線ルート
カメラ取り付け位置から室内へカメラケーブルを引くルートを確認します。
幾つかイメージできましたが、既存配線が通っている助手席ダッシュボード下くらいのゴムカバーがベストな印象です。
ビニールテープをはがし、既存配線と共に引き込むこともできそうですが、めくらゴムをカッターで『0.5cm』ほど横にカットして、配線を通過させることにします。
既存配線を傷つけないように注意!
4.カメラ取り付け
ナンバープレートを固定している左側のボルトを取り外します。
貫通していることはカメラ購入前に確認済み。
ボルト穴にカメラケーブルを通して、カメラに付いているボルトでカメラを固定します。
5.カメラケーブル
カメラケーブルをイメージしたルートで、室内まで引き回します。
水の浸入を防止する観点で考えれば、配線は下から上にが理想。
すき間シール剤ブラック(Holts)で、防水処理しました。
6.電源
電源映像出力ケーブルとカメラケーブルを接続し、電源映像出力ケーブルの各線を所定の線と接続します。
- ACCまたはフロントカメラ電源(赤線)
- アース(黒線)
- RACピンケーブルオス端子(黄色)
ACCまたはフロントカメラ電源(赤線)
オーディオ下にある既存のACC電源の空いているコネクタとギボシ端子オスで接続します。
同時にモニターのアクセサリー電源(赤線)をエレクトロタップで、既存のACC電源配線へ接続します。
アース(黒線)
助手席側フロアにあるボルトにアース用端子(エーモン)アイテムNo.1140を固定します。
その後、フロントカメラとモニターのアースを平型端子(メスセット)アイテムNo.1136を使用して接続します。
RACピンケーブル(黄色オス)
モニターの電源ケーブル(RACピンケーブルオス端子)AV1入力と接続します。
ただ共にRACピンケーブルがオス端子の為、プラグアダプターAP-116A(ビクター)を利用して接続します。
7.動作チェック
全ての配線が完了したところで、カメラの映像をチェックします。
まずバッテリーのマイナス端子を元に戻し、エンジンを始動します。
するとフロントカメラの映像がモニターに映し出されました。
次にギアをバックに入れます。
するとリアカメラ(バックカメラ)の映像がモニターに映し出されました。
カメラ角度の調整
水平方向に関しては、カメラ前部を回転させて緩めることで、カメラ本体が回転します。
微調整は可能ですが、カメラの向きを変えたりするのは難しいと思われます。
8.修復
余ったケーブル類は邪魔にならないように処理し、取りはずした内装部品を元の状態へ戻します。
9.最終チェック
再度、フロントカメラとリアカメラの映像を確認し、ブレーキランプ、バックランプなどが正常に動作するか確認し、問題が無ければ作業は終了です。
表示映像
今回取り付けた、カメレオンアイ(BCAM4Y)ビートソニックから得られる映像を紹介します。
確認できる範囲(視野)
BCAM4の仕様から、画角は、水平『:約135度』、 垂直『:約90度』となっています。
それでは実際にどのような映像を確認できるのか!
カメラ取り付け位置が、車両中央よりも僅かに右側となっているため、モニターに映る映像は、左前方と右前方を比較した場合、4:6くらいの割合となっています。
前方の死角
車両前方においては、ほぼ死角は無くなりました。
↑車両右前方の状況。
↓車両左前方の状況。
↑条件的には右前方より厳しいですが、なんとかバンパー直下も確認できます。
↓車両前方中央の状況。
コーナーミラー(カーブミラー)
水平画角『約135度』ということで、T字路出口(交差点)等に潜む左右の死角を確認することは厳しいです。
そのあたりまでフロントカメラで見たい場合は、画角180度以上のカメラを使用するか、アングルを切り替えできるフロントカメラを選択しましょう。
夜間
BCAM4の仕様から、最低照度は『0.6ルクス』となっていますが、ヘッドライトを点灯している状態であれば、有効的に利用出来る最低限のレベルは確保されていると思います。
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